燻煙の種類

燻煙の種類

燻煙

燻煙をかける温度の違いにより、下記の3種類の方法があります。
同じ素材でも燻煙法の違いにより、保存性や風味、食感などに変化が出ます。それぞれに特徴があるので、作る燻製により燻煙法を選ぶことになります。

熱燻法
80℃〜140℃の高温で、素材に火を通しながら短時間でスモークする方です方法。短時間ってどのくらいなの?と言うと専門書やサイトでは1時間〜4時間と書かれていることが多いです。
地鶏の炭焼きのように、脂が燃えて出る煙で燻しながら焼くのも、広い意味で熱燻に含まれると思います。そう考えると高温で数分から数時間スモークする燻煙法とも言えそうです。
素材に水分が多含まれるので、保存には適しません。バーベキュー感覚で作り、出来たらすぐに完食することをお勧めします。

スペアリブ、スモークドビーフ出来立てを食べる物に向いています。
スモーカーはダンボールや木製のような可燃性の素材は適しません。
温燻法
30℃〜80℃で1時間〜6時間スモークする、もっとも一般的でレシピも豊富な燻煙法です。
一斗缶などの簡易的なスモーカーでも手軽に作ることが出来て、冷燻のように季節が限定されることも無いので、初めて燻製作りに挑戦するにはお勧めです。
手軽に作ることが出来ると言っても、30℃〜50℃は雑菌が最も繁殖しやすいので注意が必要です。
そういう理由で、温燻は通常50℃〜80℃の温度帯で行われ、60℃〜70℃での燻煙が一般的です。

ベーコン、ロースハム、ソーセージ、ビーフジャーキー、魚類など多数のレシピがあります。
ダンボール箱や木製のスモーカーは発火する恐れもあるので、十分注意をしましょう。
保存は冷蔵か冷凍でする必要があります。
冷燻法
15℃〜30℃で長時間スモークするもので、シビアな温度管理が必要となる上級者向きの燻煙法です。でも30℃は雑菌が繁殖しやすい温度でもあるので、実際は25℃以下でスモークするように心がけます。
長時間のスモークとは、3・4日〜3週間くらいで作るものによって燻煙の日数に幅があります。この間毎日3〜4時間くらいのスモークをし続けます。

生ハム・スモークサーモン・サラミソーセージ・スモークチーズなどが冷燻法で作られます。
燻煙材は高温になりにくいスモークウッドを使用します。